手元に「レコード芸術創刊30周年記念ーレコード芸術推薦盤全記録」(上下巻)があります。これは同誌第31巻第6号(通巻第381号)付録として販売されたものです。対象は1952年3月号から1981年12月号までです。ここからブルックナーの交響曲について、推薦盤の変遷をみてみたいと思います。ある年代以上の方は当時の記憶にワープして楽しんでみて下さい(なお、本書は「推薦盤」のみの編集となっていますので、いわゆる「悉皆」的なドキュメントではありません。また、私の見落としがあったら御免なさい!)。まずは上巻(~1967年)について。
<摘要:対象年、交響曲番号、指揮者(①~は回数)、オーケストラ、備考>
◆1952~1958年:該当なし
◆1959年 8番 カラヤン① ベルリンpo
◆1960年 5番 ヨッフム① バイエルン放送so
◆1961年 該当なし
◆1962年 4番 ワルター① コロンビアso
7番 クレンペラー① フィルハーモニーo
◆1963年 4番 コンヴィチュニー① ウイーンpo
◆1964年 5番 ヨッフム② アムステルダム・コンセルトヘボウo
7番 ワルター② コロンビアso
9番 フルトヴェングラー① ベルリンpo
◆1965年 5番 クナッパーツブッシュ① ウイーンpo
8番 シューリヒト① ウイーンpo
◆1966年 1番 ヨッフム③ ベルリンpo
3番 クナッパーツブッシュ② ウイーンpo
6番 クレンペラー② ニュー・フィルハーモニアo
9番 ヨッフム④ ベルリンpo(テ・デウムとのカップリング)
◆1967年 1番 ノイマン ライプチッヒ・ゲバントハウスo
3番 シューリヒト② ウイーンpo
5番 クレンペラー③ ニュー・フィルハーモニアo
8番 ショルティ① ウイーンpo
9番 カラヤン② ベルリンpo